2012年 04月 20日
「ハナ」 1

イエイオン。
日本の名前で、「ハナニラ」
光に 透ける花びら が 好きな 花。
下の娘よりも タブン、年上で。
毎年、この小さな 木のプランターで 花を咲かせてくれます。

実家の猫の 「ハナ」 ちゃんの 話。
猫好きな方、動物好きな 方、 よかったら
読んでくださいね。
***
ハナの危篤の知らせは
突然届いた
17歳
いつなにがあっても
おかしくはない歳だったけど、まさかって、
信じたくなかった
とりあえず
病院にかけつけると
酸素室で苦しそうに呼吸するハナの姿があって。
すごくすごく
やせてしまって
息を吸うたびにお腹が
ペッタンコになって
毛の下の骨の形がはっきり見えていて
曇ったレントゲンを見せられても、
これはハナのじゃない
なんて
いえなくて。
認めることしか
できないのが
くやしかった
知りたいのは
病状や状態でなくて
ハナがどれだけ
生きられるか
何を望んでいるかって
こと
集まったみんなで
考える
病院にいた方が体は楽
外にでたら、今晩でも息をひきとるかもしれない
でも
心が楽なのは
きっと
きっと
お父さんの隣にいること
答えは 決まっているのに
なかなか 誰も いい出せなくて
一瞬でも ハナの 命を縮めてしまう
選択をする勇気が なくて
「つれていこう」
父が 言い出すのを 待った
「うん、そうだよね」
みんな うなずいて
ハナを 酸素室から 出して
家に連れていくことに なった
ハナは 苦しいのに
ちゃんと 体を いつものように
元気な頃のように
座りなおして
ケージに 入って
「帰ろうね」
「もう だいじょうぶだよ」
口々に 話す私たちの 言葉に
いちいち、「にゃん」 って 答えにならない
返事をした




