2012年 04月 20日
「ハナ」 2
あんまり 手の行き届いた お庭じゃないの。
気のむくままに
父が 適当に植えているから
忘れた頃、にょきにょき はえてくる。
「ムスカリ」
かわいいでしょー。
***
猫の 「ハナ」ちゃんの 話。
よかったら、読んでくださいね。
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***
帰宅したハナを 家に連れてかえると
私たちは いつもの ハナの
お気に入りの場所へと 連れていった。
呼吸も ままならないのに
ハナは すっと 立ち上がり
一歩。
そして、すぐに よろけて。
そして
また 一歩 ・・
手が出てしまいそうなのを 我慢して
「好きにさせてあげよう」と
みんなで ハナに ついていくと
ハナは 暗い部屋の
部屋の隅に ドサっと 倒れこんで
隅に 顔をいれて
しっぽを 大きく振った
「かえって」
って、いわんばかりに。
「わかった、かえるから」
「明日 絶対くるから。みんなでまた くるから。」
「絶対、死んじゃ ダメだよ!」
ハナは しっぽを たてて
まるで、「ハイ、ハイ、わかった!」
って いうように
しっぽを 何度も 何度も ふった。
そんなに大きく しっぽを
ふっても、
体を まるで 動かすことも
できない ハナを見て。
本当に また 明日 あえるの?
これが 最後じゃないよね?
無理に 抱っこしたい気持ちを
なんとか 抑えて。
家に 帰宅した。
明日・・
「ぜったい、絶対。早くいこう!」
予定をみんなキャンセルしなくっちゃ。。。
そして。
カレンダーを見て、気づく。
明日は、お父さんの誕生日。
ハナの 一番 ダイスキな お父さんの 誕生日。
寒気が 走って。
恐くて、恐くて。仕方なくなった。
危篤の知らせをききつつも、
どうしても かけつけられなかった
妹がひとり。
ハナが 家族全員を
集めようとしてる?
やだよ。やだよ。。。やだよ。。。
ハナが なにかを
伝えたいと 思っている。